それはもう漫画のような雪崩を起こして、本が床に崩れ落ちて行ったんだけど。 (痛く……ない) うっすら反射的に閉じていた瞳を開くと、流星の顔のどアップ。 「……っあ」 しかしそれがすぐにわたしを庇ってくれた結果だということがわかった。 壁に押し付けるようにしてわたしを守ってくれていた。 「……大丈夫か」 ドクン ドクン…… 動悸だけが響く。高鳴る鼓動。それがおさまらなくって。