★☆★ 「………」 気まずい……。気まずすぎるんだけど…。 「…これも?」 「あぁ…頼む」 本を積み上げる音と、立ち込めるのは古い紙の匂い。 そして、あなたの息づかい。 でも相変わらず、彼は黙り込んで苦しそうな表情を浮かべているだけなんだ。 何が言いたいの? 彼に“何か”が起きたのは確かだと思った。切なそうででも強い意思を感じるから。 そんな瞳今まで見たことない。 そんな表情今まで見たことない。