「うー…」

まだ図書室に行きたくなくてうだうだしているとぱふっと頭の上に手が乗った。

「あ」

見なくても解る。

「んなに嫌がるなっての」

「流星………」


さっきからなんか自分の様子が可笑しいんだ。


流星と話すときとかこうやって頭に手を乗せられたりとか。


胸が弾んであったかい気持ちになっていることがわかってる。


「い、こっか!!」


ガタンと音を鳴らし席をたつ。「だからそう言ってる」と困ったように笑う流星。