勇気をふりしぼって、コンコンと軽くノックをし、扉を開く。 「失礼…します…」 ボソッと声をあげると座っていた人全員があたしの方を向く。20人近くの人が居る。 よく見るとほとんどが同級生で同じクラスの人だっている。 (な…なんの集まり?) あたしがきょろきょろ見回していると、一人の男子が明らかにこちらを手招きしている。 (こっち、来いって) 恐らく…そうだよね?その人の隣の席だけ空いてるもん。