「あっあの!黒沢先輩送っていただいてありがとうございました!!」




隆に引っ張られながらも振り向いて先輩にお礼を言う




隆の家に入る寸前手を振っている先輩が見えた




―――隆の部屋…で沈黙




隆…なんか怒ってるよね?
どうしよう!!
いたたまれない!!




最初に口を開いたのは隆だった




「あいつ…何?どういう関係?」




うつむいたまま聞いてくる隆が異様に怖い




「何…って。ただの大学の先輩だよ」