蘭「じゃ、じゃあなんで僕には見えないの?」


真『そんなの知るか。』


蘭「ならどうやったら見えるようになるんだよ?」



・・・なんなのそれ。


真『甘えてんじゃないわよ!!なんであんたの問題をあたしが解決しなきゃなんないの!!』



さっきから質問ばっかり。正直、イライラするのよ、自分で考えないで解決策ばかり聞いてくるの。






さすがに効いたのか俯き黙っている。




真『・・・はあ。貴方は・・・』


・・・まだ俯いている。






真『もうっ!!人が喋ってる時ぐらい目ぇ見なさい!!』


グイッと襟を引っ張り、顔を上に無理やり向かせる。



蘭「!!???」

いきなりで驚いたのか、目が見開いている。



真『貴方は…自分の力を嫌ってるんじゃない?




・・・・・そのままだといつまでたっても見れないわよ。




だから、



自分で変えなければいけないの。』




蘭「・・・・・・・・」

コクンと頷く。



真『じゃこれで…。バイバイ。』




蘭「待ってあとひとつ!

名前、なんてゆうの!?」


クルッと振りかえる。




真『知りたいのなら自分で見つけなさい。』


ニコリ、と笑ってドアへ行く。



蘭「っ…!!ありがとう!!



































ボソッ上等じゃん。絶対見つけてやるんだから・・・・覚悟しててね。オネーサン?」クス






あたしは最後の言葉を聞けずにそこから出た。