蘭「ちょっと待って。」


・・・はあ


真『待っても何も貴方が手を掴んでるから進めないじゃない。』



蘭「そんな事はどうだっていい!!なんで・・・なんで力の事を知ってる!?」




真『・・・・・・。』



蘭「答えろ!!」





真『・・・・・あたしは・・普通じゃないから。』



蘭「?‘は'??‘も'でしょ?僕だって普通じゃない。化け物だ。」




真『いいえ。化け物なんかじゃない。



貴方みたいな人は稀にいるの。






“才”を得た者又、得ていた者が。』



蘭「さ…い…?」



真『ええ。』


よく意味が分かっていない様ね。





真『才というのは、謂わば才能の事よ。人にはかなら「ちょっと待って。ねぇ今さっきあんたは自分が“普通じゃない”って、どうゆう事?」








真『・・・・話を続けるわ。人には必ず一つは才能の元になる知識や技術があるの。その元を自身で探し、その才に“気に入られ”たら才を得られるの。・・・但し、気に入られなく、才の元、知識・技術全てを失うケースだって過去に何度かあったと言われているのよ。だから貴方たち能力者の様に皆が皆、能力を持っていないのよ。結局は、自分の運次第って事ね。』