あと数㎝......。 「何してんの? 二人とも」 直ぐ近くで陽斗が覗き込んでいた。 「っ??!」 バシッ。 「った!!」 「何でもねーよッ!」 恥ずかしさを紛らわす為なのか、玲王は私のおでこにデコピンした。 痛い......。 玲王がキスしようとしてきたんじゃん!! あ。まだキスしようとしたとは断定できないか......。 「あーあ、楓のデコ赤くなってんじゃん」 痛そうにと眺めている陽斗。 いきなり現れた陽斗も悪いと思うんだけどね。