勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【下】



「絆奈!」


ボヤけた視界を一生懸命ピントを合わせた。


息が乱れている男の人が立っていた。


「五十嵐先輩…?」


先輩とあたしの目が合うと、亜蓮の胸ぐらを掴んだ。