先生はやっぱり手際がいい。 私の質問に答えていても、着実にケーキは完成していっている。 先生はイチゴを手に取り、綺麗に塗った生クリームの上にイチゴを乗せた。 「いいですね、ショートケーキ」 「あぁ」 最後のイチゴを乗せると先生は携帯を出し写真を撮った。 「食べたいか?」 「え?」 「食べたいかと聞いているんだ」 「た、食べたいです!!」 私は勢いよく叫んでしまった。