「っ!!!」 カラーンッ!! 包丁が床に落ち、静かな部屋に響いた。 先生は私の方に来た。 「切ったか?」 「‥っはい」 私の指からは赤い液体が溢れ出ていた。 地味な痛みが私を襲う。 「‥指切る前にイチゴ切れよ」 先生はそれだけ言うと私の指を、口に含んだ。 「え‥!?」 私が驚くと先生は私を見た。 だけど口から指を出すことはなかった。