「寝てれば平和だねぇ…」
「子供は騒ぐのが仕事だから仕方ないでしょ。」
子供達に昼食を食べさせて、お昼寝をさせたのは午後2時頃。
騒いで、泣いて、ケンカして…騒がしい二人の小さな子供達が寝て私とめぐみは苦笑いをしながらも並んで寝ているその光景がほほえましかった。
「いつ帰るの?」
私が気仙沼に来たのは昨日。
親類には昨日に会ってるし、最後にめぐみに会って帰ろうと思ってたから、夕方には東京に戻るつもりでいた。
「4時くらいに出るかな…車だから。」
「そっか、そっか。」
それからは他愛ない話をしながら何も変わらずに普通に過ごしていた。
何より、めぐみは事あるごとになぜか私に結婚を勧めてそれもいつもと変わらない事だった。
時間を全く気にしていなかった、後から知った時間…
午後2時46分。
史上最悪の悪魔がやってくるまであとわずかだった。