――――… 「ねぇ、珀。」 「なんだ。」 「なんか普通だね。拍子抜け…」 「言うな。」 喫茶店のあの日から、数週間たったある日。 藍と珀は【夜光高校】の校門前にいた。 不良校、なのに 案外普通の外見の学校。 「とりあえず、入る?僕は変装してるしバレないと思うから。」 藍は宣言通り、眼鏡をかけている。 藍色のフレームの眼鏡が、同じ色の髪と合っていて、クールに見える。