「香水?」
僕を見る奈菜に頷いた。
「でも私、香水なんて着けた事ないよ」
戸惑う奈菜に僕は
“着けてみて?”と促した。
でも奈菜は躊躇して動かない。
「奈菜に似合うと思うよ?」
僕の言葉にようやく奈菜はそれの蓋を開け
「でも、どうやって着ければいいのか分からない」
と上目遣いに僕を見た。
そうか、奈菜は香水の着け方を知らなかったから動かなかったのか…
僕は奈菜に教える。
「香水は足首か膝の裏に着けるといいよ」
奈菜は僕の言う通りに、ぎこちなく足首に少し香水を吹きかけた。
途端に広がる、甘く香(かぐわ)しい匂い。
懐かしい香り…
それは
玲香の香り。
同時に蘇る感覚。
ずっとずっと求めていた。
…玲香
僕は彼女を引き寄せ強く抱きしめ
唇を重ねる。
玲香が今、僕の腕の中にいる。
ようやく取り戻せたんだ…
僕は感情のままに
彼女の唇を塞ぎながら彼女のシャツに手をかけた。
一つ目のボタンを外し、
二つ目のボタンに手をかけた。
そこで彼女は僕の手に手を添える。
それでも僕は少し強引にボタンを外そうとした。
すると、彼女はそんな僕から唇を離し
「先生?」
僕は彼女の呼びかけにも無視をして、今度は首筋をなぞるようにキスをしていった。



