奈菜の隣で流れる時間はあっという間で、季節は既に移り変わろうとしていた。 太陽の強い日差しが容赦なく僕を照りつけ、 青い空には夏を知らせる入道雲が浮かぶ。 奈菜を初めて見かけた日に満開だった桜も今は青々と葉を茂らせていた。 奈菜が英語の授業中に、窓の外を眺めることはもう無くなった。 奈菜は授業中に僕と目が合うと、ほんのりと頬をピンクに染めて、すぐに視線を逸らし俯く。 たまに当てると、動揺が隠せていない。 そんなところが奈菜らしい。 きっと嘘がつけないんだろうな。