僕の愛した生徒



秋山の話を聞いて、

気になる奈菜の片思いの相手。



誰なんだ?



僕は奈菜に浮気を告白されてから

相手は秋山だとばかり思って疑わなかったが、どうやらそれは見当違い。


しかも、ずっと片思いをしている相手がいた……


それなら、僕と付き合っている間も、奈菜はずっと他の奴を想っていたとゆうことなのか?


無邪気に笑っていた奈菜も
屈託のない顔を見せた奈菜も
僕のことを“大好き”だと言った奈菜も

そして

僕に身を委ねた奈菜も



……全部が嘘だったのか?



でも、それならば納得がいく。

僕たちが別れた後
奈菜が僕とは何も無かったようにできたワケが。



僕の中を占める悲しみに似た、切ないともとれる、なんとも言いようのない感情。

僕が感じていた怒りも苛立ちも、もう忘れていた。




それでも

いつでも僕の瞳に奈菜は映る。


僕はそこに奈菜の相手を探す。

でも、全く見当がつかない。



奈菜は一体誰を見ているんだ?



いつも

笑ったり、拗ねたり
怒った顔を見せている奈菜。



でも


……あれ?




奈菜は僕と別れてからも何も変わらなかった。

……いや…僕がそう思っていただけ。


本当は自分の感情に僕の目が曇りちゃんと奈菜を見れていなかった。

だから、奈菜の変化にも気づかなかった。



奈菜の表情は感情を持っていないこと。


僕の知っている奈菜の面影がそこに無くなっていたこと……