玲香の浮気は今回が初めてではない。
一度目は僕が教員になりたての頃。
仕事を覚える事に必死で、玲香を省みることなく仕事ばかりしていた僕。
それに玲香は
“寂しかった"
とゆう理由で、その寂しさを埋める為に他の男に抱かれていた。
その時は、そこまで玲香を追いつめてしまった自分にも責任があると思ったし、
それに、何よりも玲香へ対する情熱があったから
失うよりも許す方が容易かった。
でも、玲香との未来を意識していた今……
あの頃のような情熱はなく、
玲香と過ごす非日常は日常へと変化し、冷静になっている。
もしかすると、僕が気づかなかっただけで、玲香はそれを何度も繰り返していたのかもしれないし、
例え、今許したとしても、またこんな事を繰り返すかもしれない。
もう、玲香が信じられなかった。
「秀平、本当にごめんなさい。
もう二度としないから……」
玲香は涙ながら訴えた。
「前もそう言っていたよな?」
「……寂しかったの」
今にも消え入りそうな声の玲香は目を伏せ、
僕はそんな玲香から顔を逸らし、大きな溜め息をつく。
「仕事だから仕方ないだろ」
「解ってる……
でも、私は秀平ともっと一緒に出かけたり、話をしたかったの。
だけど、秀平は休みの日も、平日だって遅くまで仕事ばかり……」
玲香は震える声で話した。



