「じゃあ、悪いけど付き合ってもらえる?」
「いいよ。ってか、いいの?」
「頼めるのが山本しかいないんだって」
「ラッキー!得した」
ムフフと笑ってしまう。
映画なんて何年振りだろう?
『3D』って書かれた文字もさらに期待をあおってくれて。
「これって眼鏡かけてみるやつだよね」
「らしいね。くわしくは知らないけど」
「むふっ、楽しみだ!」
私は思わぬ拾いものに顔の筋肉が緩みまくる。
秋山さんとは金曜日に予定を決めようということで映画の話はそこで終了。
お互い、仕事に戻ったのだった。
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