「どうしたの?」


「あっ、なんでも……ぅおっと」



割り箸をくわえたまま口を開けてしまい、テーブルの上にコロンと転がった。


それを拾って渡してくれたカオリにありがとうとお礼を言う。


それを聞いて微笑むカオリ。



うん、やっぱり美人だ。


こんな美人をも惹きつける夏川さん。



何が違うんだろうなぁ?


雰囲気?



2人とも気さくだし、別に近寄りがたい雰囲気でもない。


それは同じ営業課だから?



「やっぱり分からん……」



もう一度お箸を持ち直すと、残りのうどんをお腹の中に入れようと動かし始めた。