いえね……


現実ってのがついてこなくてですね?



ってか、これって夢?


私、今……



告られてますか?



「――――−っ……」



握りしめていた手の上に暖かく大きな手のひらを感じて。


それがギュッと私の手を握りしめてくれる。



すごく優しい仕草で。



ドキドキする。



「俺さ、夏川と違って不器用だし、あれだけど」


「……ん」


「お前の事、大事にするからさ」


「うん」


「俺の気持ち、受け取ってもらえないか…………」



その後の一言に胸がガラにもなくキュンとする。



握られている手が少し熱くて。



秋山さんの気持ちが伝わってくる。