「エリちゃん、お昼いかない?」


「あっ、はい」



ユキ先輩から声をかけられたのは昼休み。


午前中から秋山さんの仕事を片付けていた私。


首を左右に倒すと、ゴキゴキと鈍い音。



あーっ、なんだか年寄りみたいだ。



そんなことを思いつつ席を立つ。


ユキ先輩とランチなんて久しぶりだなぁなんて考えながら一緒に事務所を出た。



「どこ行く?」


「んーっ、ユキ先輩は何食べたい気分?」


「そうねぇ、取りあえずは大人の食べ物?」


「ブハッ、大人の食べ物って」



子供がいるから、家でのメニューっていえばカレーとかハンバーグなんだろうなぁ。