私の前で尻もちをつきそうになっているカオリを、床へ届く寸前に支える。
だけど背中には冷たい汗が伝っていて。
本人の許可なしにそこまで喋っていいんすか?
伺うように秋山さんへ視線を投げかけた。
「帰りに夏川が2人を見かけたって言ってたから。多分山本のとこに来るんじゃないかって」
あーっ、なるほど。
昨日、私を降ろした後にそんな会話があったんですね。
だからこうして説明してくれてんだ。
納得できた私の腕を掴んで何とか立ち上がったカオリは、そのまま階段へと走っていく。
きっと他の先輩達に報告しに行くんだろうなぁ。
視界から消えた後ろ姿を思いながら、思わずため息をついていた。

