頭の中は空回りしていて。
横では何やらブツブツとつぶやく小さな声。
それが余計焦りにつながり……
ブーブーブー
天の助けとばかりに、秋山さんの携帯が着信を告げた。
「おう、ん?さっき別れたベンチのとこ、うん。あっ、うん」
どうやら夏川さんからの電話らしく、片手にカップを持って話していて。
体の力がへにゃーっと抜けた。
やっぱり、夏川さんって凄すぎるっ!
ピンチをこうして助けてくれる救世主だっ!
スッと目の前に差し出されたのは秋山さんの携帯。
「夏川が代わってくれって」
「あっ、じゃあ借りるね」
携帯を受け取り、耳に当てる。

