「エリ、ご飯行かない?」
「行く!行く!お腹空いたっ!」
超特急で片づけ始めた仕事が8割ほど終わった昼休み。
隣の部屋の企画部にいる同期の吉田カオリが声をかけてくれた。
左手で右肩をトントンと叩いてから立ち上がる。
「忙しそうだね」
「はは。まぁまぁかな?」
「……で、夏さんは?」
「外回り」
キョロキョロしているカオリは夏川さん狙いだったりする。
ホント、夏川さんってどれだけモテるんだ?
後で数えてみようかな、なんて考えながら机の中に入れていた財布とハンカチを取り出す。
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