「次はお前が買ったらいいんじゃねぇの?サヨさんだってココの服好きみたいだし」


「えっ、あっ、うん」


「何なら見立ててやろうか?」


「けっ、結構ですっ!」



そんな些細な優しさが嬉しくて。


でもどうしていいのか分からなくて。



「今度はサヨさんと2人でゆっくり見に来たらいいんじゃねーの?」


「そっ、そうだね。じゃあお言葉に甘えて」


「おっ、素直でよろしい」


「ありがとね」



いろいろ複雑な想いはあったものの……



そう言って微笑む秋山さんに対して、久々に素直な気持ちになれたんだ。