ついでに、ここで名前を呼ぶのが夏川さんなんだよなぁなんて考えてるとドンドン出てくる資料の山。



いや、あのね?


ここまで手伝うとは言ってないけど……



黙ってた数秒間。


秋山さんとの席の境界線には壁のように積まれたファイル。



「帰ってきたら続きやるから、出来る範囲でヨロシクな!」



立ち上がってイスの背にかけていた上着を手に取り、私が口を開く前に背中を向けた。



ってか、あれは絶対確信犯だ!



ギリギリ歯を食いしばりそうになるけど、これもある意味いつもの光景。


ハァっと息を吐きだしたその時、前からブブッと吹き出す声。