今日は、とにかくサヨさんと夏川さんだ。


正直なとこ、このツーショットはお目にかかれないんだから。


2人がどんな距離で、どんな風に接しているのか。


どんな感じで気持ちが絡み合ってるのか見てやろうじゃんって。



そうなんだよ。


周りになんて思われようと、私はサヨさんや夏川さんの相談相手で。


信用されてる貴重な人物なんですっ。



……これでも。



「おーい!行くよ〜」



いつの間にか少し先に車が横付けされていて。


運転席の窓から夏川さんが爽やかな笑顔で手を振っていて。



私達は目を見合わせ、ひとつ頷き合ってから車へ向かって歩き始めた。