「ねぇ、思い切って伝えてみるとかは?」


「む、無理、無理っ!絶対無理!」



なんていっても同じ課。


それも隣同士の席。


告って断られて。


それでも毎日顔を突き合わせて。


隣同士で仕事しなきゃならないなんて。



絶対、絶対、絶対に無理!



そんなに心臓強くないし。


そんなに神経図太くないし。



必死の訴えに、サヨさんはビールジョッキを持ち上げたまま何か考え中だったけど。



「んーっ、あっ、そだっ!」



ジョッキをテーブルに置いて、ポンと手を合わせたサヨさんは私を下から覗きこむように見ていて。



その瞳が怖い。


明らかにさっきよりキラキラ度が増してるし!