一瞬目線を上にあげた夏川さんと再び目があった瞬間。


少しだけ形のいい眉を潜めてから口が開かれた。



「エリちゃんにピッタリの相談相手がいるんだけど」


「え?相談って……もう話しちゃったしすっきりしたよ?」


「それは解決にはなってないんだよね」



クスッと笑うその顔。


さっきまでの空気がガラッと変化した。



なんだ?


今、鳥肌が立ちそうなぐらい皮膚が泡立ってるぞ?



思わず両腕を擦ってみる。



「夏川君お勧めのカウンセラーに会わせてあげよっか?」


「おっ、お勧め?カウンセラー?」


「うんうん」