両手で顔をマッサージし始めた秋山さんに笑いながら、カップをトレイに乗せて事務所を出る。 そういえば、リサ先輩って秋山さんに乗り換えるとか…… 少しはモテ男に近づいたんじゃないの? そんな事を思いながら給湯室へ戻る。 簡単にカップを洗い、事務所にいる人の分だけトレイに乗せ、コーヒーを入れた。 「なぁ、噂聞いた?」 「何の?」 「夏川の噂」 再び声をかけられたのは、全員のコーヒーを配って席に着いた時。 さっきまでふざけていた夏川さんは、さっさとコーヒーを飲んで、企画課へ行っている。