シュークリームとお茶を奢ってもらい、会社近くにある公園のベンチに腰を下ろしていた。


ベンチとブランコしかない小さな公園。


コンビニの弁当を食べるサラリーマンが数人。



明らかに私達の存在は異色。


だけど、カオリは全く動じていない。



こうなったら解放されるまで付き合うしかないと分かっている私は、シュークリームの袋を破った。



半ばやけくそに。



「エリに、聞きたい事があるの」


「は?何?」



しばらく無言だったカオリからのセリフ。


あまりの真剣な声に思わず身構える。



俯き加減の横顔。


あーっ、睫毛長いなぁなんて思っていた。