「じゃあ、明日から走るから、
お願いね」
そのような事を言ったと思うが、
少し離れている佐紀達には、
はっきりとは、聞こえなかった。
友理はと見ると、ガックリ首を落としていた
佐紀は、友理の背中をポンポンと叩き、
「残念だったね。
でも、走らなきゃねっ」
「うん、わかっとう」
しかし友理は、本当に残念そうだった。
明美の声が、少し大きくなった。
「コーチから、練習メニュー、
もらってきたから、
今日から、これでやるよ」
明美はボールを持って、走って行った。
「ランニング・シュート」
ようやく、練習が始まった。

