2年生が、ランニングから帰って来た。
麻紀や千夏は、明らかに、
不機嫌そうな顔をしていた。
練習が始まると、麻紀たちは、
その不満を、1年生に、ぶつけて来た。
スクウェア・パスでは、
強いボールが飛んできた。
受け損ねると、
「ほらぁ、ちゃんとキャッチしなよ」
上手くキャッチできずに、パスがそれると
「どこに、パスしてるんだよ」
と、容赦ない言葉が、飛んできた。
1対1では、ファウルすれすれに、
突っ込んできた。
千夏は、少し出るのが遅れた友理の足に、
つまずいて転ぶと、
「ちょっと、ちゃんと守りなよ」
と言って、友理を睨んだ。
「すみません」
友理は謝ったが、友理の太ももには、
千夏の膝が入っていた。
友理は、ぴっこをひきながら、サイドに出る
屈伸運動をしていると、華子が横に来た。
「大丈夫ですの?」
「うん。ちょっと、膝が入って」
「冷やした方が、いいですわよ」
「いや、大丈夫。
ウチが、悪いんやから」
友理は、顔をしかめながら、そう言った。

