部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


体育館。

1年生は、ランニングに出ていて、
2年生が、自己練をしていた。


入り口に、コーチが現れた。

それを見つけた明美が、


  「あっ、集合!」


全員、走って、コーチの所へ行く。


  「こんにちはー」


  「うん。今日は、これだけか。
   1年生は、どうした?」


  「1年生は、走りに行っています」


  「お前たちは、何をしてるんだ?」


  「1年生が帰ってくるまで、自己練を」


明美の声が、次第に小さくなって行く。

それに反して、コーチの声が、
大きくなって行く。


  「何でお前たちは、走らないんだ」


  「それは………」


明美は、答えられなかった。


  「お前たちも、走ってこい!」


  「今からですか?」


  「そうだ。俺はもう、帰る!
   ちゃんと、走っておけ!」


そう言ってコーチは、帰ってしまった。


  「コーチ、帰ったじゃないの。
   何か、用事で来ていません、って
   言っとけば、よかったじゃん」


  「バカ正直なんだから」


  「そんなの、すぐ、バレるよ。
   嘘は、よくないよ、嘘は」


  「あーあ、
   走らないといけなくなったじゃん」


  「あんたのせいだからね」


  「だから、最初から、
   走ろうって言ったのに」


皆が、口々に文句を言うたび、
明美の顔が、悲しそうになって行った。


  「じゃあ、行くよ」


みんな、ランニングのため、
体育館を、出て行った。

しかし、その足取りは、重かった。