部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


第4クォーターになると、
弥生に疲れが、見え始めた。

上から見ている佐紀たちには、
それが、よくわかった。


  「華子、足に来てるんちゃう?」


  「弥生さんも、ちょっと、
   バテてきたみたい」



  「こらぁー、華子ぉー、サボるなぁー」


千奈の、よく通る声が、響く。


  「千奈ぁ、そんなこと言っちゃ…」


しかし、その声が、華子に届いたのか、
華子の動きが、良くなってきた。


  「ねっ」


ちょっと、得意げな千奈。



オフィシャルのブザーが鳴る。

  「チャージド・タイムアウト」

ベンチでは、両チーム共、コーチが、
大きな声で、檄を飛ばしていた。

その時、華子が一歩前に出て、
コーチに、何か言った。

オフィシャルのブザーが鳴る。

  「メンバー・チェンジ」


観客席では、佐紀たちが、盛り上がっていた


  「あっ、アケさん、出て来たよ」


  「アケさん、頑張れー」


千夏と明美が、交代した。

佐紀は、千夏が出されたタオルを引ったくり
ベンチにドスンと腰を下ろすのを
見逃さなかった。