第4クォーターになると、
弥生に疲れが、見え始めた。
上から見ている佐紀たちには、
それが、よくわかった。
「華子、足に来てるんちゃう?」
「弥生さんも、ちょっと、
バテてきたみたい」
「こらぁー、華子ぉー、サボるなぁー」
千奈の、よく通る声が、響く。
「千奈ぁ、そんなこと言っちゃ…」
しかし、その声が、華子に届いたのか、
華子の動きが、良くなってきた。
「ねっ」
ちょっと、得意げな千奈。
オフィシャルのブザーが鳴る。
「チャージド・タイムアウト」
ベンチでは、両チーム共、コーチが、
大きな声で、檄を飛ばしていた。
その時、華子が一歩前に出て、
コーチに、何か言った。
オフィシャルのブザーが鳴る。
「メンバー・チェンジ」
観客席では、佐紀たちが、盛り上がっていた
「あっ、アケさん、出て来たよ」
「アケさん、頑張れー」
千夏と明美が、交代した。
佐紀は、千夏が出されたタオルを引ったくり
ベンチにドスンと腰を下ろすのを
見逃さなかった。

