2試合目、準決勝。
やはり、弥生に対するマークは、厳しかった
しかし弥生は、果敢に攻め込んで、
マークを引き付けては、切れ込む華子に、
パスを出していた。
しかし、相手もそれに気付くと、
華子を抑えにかかった。
すると、流れが止まってしまった。
次が、出て来ない。
いや、出て来てはいるのだが、
フォーメーション通りの動きなので、
相手に読まれてしまい、止められるのだった
観客席から見ている、佐紀たちも、
「あっ今、裏、空いてたよね」
「あっち行けば、ノーマークじゃん」
どんなフォーメーションを取っているかを、
知らない佐紀たちは、勝手なことを、
言い合っていた。
しかしその指摘は、あながち、
間違いではなかった。
「上から見ると、よく、わかるね」
「ホンマや。コーチの言うてた、
上からの視点ってのは、
こういうことなんや」
「何、今頃気付いたの?
ちょっと、遅くねぇ」
「いや、知っとうよ。でも…」
佐紀が、声をかける。
「さっ、みんな、応援するよ」
「ディーフェン」(チャッ、チャッ)
「ディーフェン」(チャッ、チャッ)

