いよいよ、県大会が始まった。
佐紀たちも、連れて行ってもらえたが、
やはり、観客席からの参加だった。
初戦は、結構大差がついたので、
明美も試合に、出させてもらっていた。
弥生のアシストパスを受け、何とか、
1ゴールを決めることが出来た。
試合が終わると佐紀たちは、皆の所へ行き
真っ先に、明美に話しかけた。
佐紀「アケさん、ナイス・シュート」
明美「ありがとう」
雅美「やっぱ、弥生さんは、見逃さないね」
明美「いやあ、パスもらった時は、
緊張したぁ。
もう、入って、嬉しいーー」
佐紀「緊張してるようには、
見えなかったけど」
明美「いや、試合に出るのは、
出られないみんなの想いを、
背負ってるって事だからね。
落としちゃいけないと思うと、
むっちゃ、緊張したんだ。
まあ、入って、安心したよ」
横で弥生が、そんな佐紀たちの話を
微笑みながら、訊いていた。
華子の後ろで、千夏の話声が、聞こえてきた
「オーバーなんだよ。
たかが、80何点の中の2点じゃん」
それを聞いた、華子の顔が、険しくなった。
甲陽高校は、順当に勝ち進み、
ベスト8に入った。

