フット・ワークの間も、千夏は勝手に、
フリー・シュートを打っていた。
時々シュートが外れて、佐紀たちに当っても
「ゴメン、ゴメン」と言うが、
少しも、悪びれた風にはなかった。
レイアップなどの、シュート練習には、
参加してきた。
しかし、2メンになると、横で
ドリブルをしながら、見ているだけだった。
練習が終わって、体育館組を待っている間、
今日の千夏の事が、話題になった。
千奈「2年生は、いいなあ。
好きなことが出来て」
梨沙「じゃあ千奈も、2年生になったら、
すればいいじゃん」
佐紀「2年生になっても、フット・ワーク
してるって事だけどね」
千奈「いや、それは、ちょっと」
佐紀「あれは、損だと思う」
雅美「自分のためには、なってないよね」
千奈「私は、あんな先輩には、ならないぞ」
友理「なってたりして」
華子たちが、出て来た。
歩美「おっ、待っててくれたんだ」
佐紀「ねっ、ナツ先輩って、どんな人?」
歩美「結構、上手いよ。
レギュラーの、一人」
里香「あのパワー、凄いよね」
華子「ちょっと、気分に
ムラがあるようですわ」
歩美「そう言や昨日、コーチにひどく、
怒られてたなあ。
今日いないと思ったら、
そっち、行ってたのか」
佐紀「うん。来てたんだけど」
千奈「それが、ヒドいんだよ」
それから千奈の愚痴は、延々と続いた。
千夏は、コーチに呼び戻されたのか、
それから1週間で、来なくなった。

