部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


県大会へ向けての、練習が始まったが、
佐紀たちは、相変わらず、
アウトでの練習だった。


佐紀たちが、校門の所へ行くと、
明美と千夏がいた。


  「あれっ、ナツさん。
   ナツさんも、走るんですか?」


千夏は、不機嫌そうな声で、


  「そうだよ。
   コーチに、行けって、言われたんだ」


明美が声をかける。


  「じゃあ、行くよー」


佐紀たちは明美に、なんとか
付いて行けるようになっていた。

友理も、遅れてはいるが、
佐紀たちが見えるくらいで、走っていた。

しかし千夏は、友理よりも後ろで、
ゆっくりと走っていた。

神社で、佐紀たちが1周回ってくると、
千夏は、下で足踏みをしていて、


  「1周」


遅れて、友理が来ると、


  「ユリ、遅いぞー。早く走れ」


そう言うだけで、
自分は、走ろうとしなかった。

そして佐紀たちが、3周走り終わると、
また、友理の後ろから、
ゆっくりと走り始めた。


校門に着くと、みんな膝に手を付き、
ハアハア言っていた。

雅美が、明美に文句をつけた。


  「ナツさんは、
   走らなくていいんですか」


  「ナツは、2年生だから」


  「でも、アケさんは、
   ちゃんと、走ってるのに」


  「私も、走らなくてもいいのよ。
   ただ、好きで、走ってるだけだから」


友理が、帰って来た。

少しして、千夏も、帰って来た。


  「じゃあ、あっちのコートね」