部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


甲陽高校、正門。

校門を入ると、人だかりができていた。


  「何やろ、あれ」


  「クラス分けじゃないの?」


  「そうだよ。行ってみよ?」


3人は、人をかき分け、前に出た。


  「佐紀ぃ、ここにあるよー」


  「あっ、友理も、あるじゃん」


  「あなたたち、結構、出来るのね」


振り返ると、華子たちがいた。


  「あっ、華子さん。華子さんは?」


  「さん付けはないでしょ、さん付けは。
   同級生なんだから、
   呼び捨てでいいのよ」


  「ごめん。じゃあ、華子は?」


  「華子は、優秀なのよ。
   あんたたちと同じ、
   トップ・クラスだよ」


  「梨沙は。あった?」


  「いや、まだ。
   たぶん、もっと下のほうだと思う。
   でも、上から見てったほうが、
   楽しみがあるじゃん」


そう言って、名前を探して行く梨沙。


  「あなたたちは?」


  「私たちは、こっち。
   ちょっと、ゴメンねー」


そう言って、人をかき分け、
梨沙に追いつく。

梨沙はまだ、名前を探している。


  「私たちは、真ん中くらいかなあ」


  「私と同じクラスだよ」


声のほうを見ると、雅美と千奈がいた。

千奈が、梨沙に、


  「梨沙ぁ、あんた、私と同じクラス。
   一番向こうに、名前があったよ」


ガクッと、肩を落とす梨沙。


  「もうー、何で言うのよ。
   せっかく、この辺にあるかと
   期待してたのにぃ」


  「無理、無理。自分の学力、
   知ってたら、わかるでしょ」


  「だってぇー」


  「さっ、入学式、始まるよ。
   行こっ」


力なく答える梨沙。


  「うん」