華子は、
「私はバスケに、
専念させてもらいますから」
「そう!、それがいいよ」
間髪を入れず、麻紀が口を挟んだ。
「ソノ。あんた、私と同じ匂いがするよ
あんたも私と同じ、
自分を一番に考える人なんだよ」
「かもしれないですわね。
相手を思うことに関して、私は、
佐紀にはかなわないと、思っています
だから私は、私を高めることによって
チームに貢献したいと思います」
麻紀は、しみじみと、
「私たちの事が、あんたたちの、
いい教訓になったとしたら、これも、
無駄ではなかったと、思うんだ。
私たちの経験を生かして、
いいチームを作ってよね」
明美は、佐紀に、
「じゃあ、サキ!
去年、弥生さんから託された、
県大会優勝の夢。
私たちは叶えられなかったから、
今度は、あんたたちに託すよ。
頑張ってね」
「みんな、ごめんね。
そして、ありがとう。
こんな私たちのために、
ホントに、ホントに、ありがとう」
麻紀がそう言うと、
3年生は、深々と、頭を下げた。

