部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


明美は、吹っ切れたように、


  「あなたが、そう言うんだったら、
   それでいいわ。

   じゃあ、もう一度、
   キャプテンを指名します。
   サキ!、あなたが、キャプテン」


佐紀は、皆に促されて、前に出て来た。


  「でも、私なんかに……」


  「大丈夫。あんたなら、出来るよ」


  「去年のアケさんの様に、ですか?」


そう言う華子に、
明美が、悪戯っぽい笑顔になって、


  「そう!」


その口調に、みんな、大笑い。


  「私、佐紀に、付いて行くよ」

  「私も」

  「私も」


全員が、口々に、佐紀を支持した。

明美が、羨ましそうに、


  「いいわねぇ。

   こんな事言ってくれるなんて、
   なかなか、無いわよ。
   あんた、幸せモンだね。

   私なんか……」


そう言って、明美は少し、口ごもった。

これ以上言うと、愚痴になると思ったからだ

後ろから千夏が、大きな声で、


  「ちょっと、もう、いいじゃん。
   ホント、反省してんだってば」


その明るい声に、明美も、


  「だよね、遥か昔の事だモンね」


その言葉に、もう、わだかまりは、
残っていないと感じられた。