部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


明美は、

  「でも、これは伝統だから、
   逆らえないのよ」


  「アケさんは、
   悩んでいたのと違いますか?
   私を、キャプテンに
   していいのかどうか。

   私にキャプテンは、無理です。

   私は、キャプテンは、
   佐紀がいいと思います」


全員が驚いて、一番後ろにいる佐紀を、
振り返って、見た。


  「えっ、私?」


皆の注目を浴び、佐紀は戸惑った。



それを聞いた明美は、


  「あなたには、かなわないわねぇ。」


そう言うと、大きく息を吐いた。


  「その通り。
   ずいぶん、悩んだよ。

   私も、今まで見てきて、
   佐紀が一番いいと思う。

   でも、皆が認めるあなたを外して、
   佐紀をキャプテンにしたら、
   佐紀が、苦労すると思ったの」


  「去年のアケさんの様に、ですか?」


その質問に、明美は何も言わなかったが、
横から麻紀が、


  「もう、それは言わないでよ。
   十分、反省してるんだから」


笑顔で言う麻紀に、皆も、笑顔になる。