部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


3年生が、顔を上げた後、沈黙が続いた。



明美が、何か、言い出そうとするのだが、
なかなか、切り出せなかった。

麻紀が、明美を促した。


  「アケ?」


しかし明美は、黙ったまま。


  「………………」








しばらくして、ようやく、明美が口を開いた。


  「じゃあ、我が校伝統の、
   キャプテン決めをしようと思う」


そう言うと明美は、また下を向いて、
黙り込んでしまった。







明美は何か、葛藤しているように見えた。



少しして、意を決したのか、顔を上げ、


  「キャプテンは、……
   ソノ!、……あんたにする」


華子が、キャプテンとして、指名された。

それを聞いて、佐紀たちは皆、
顔を見合わせて、うなずいた。

華子がキャプテンになるのは、
誰もが予想していた事だからである。

しかし、華子だけは、違っていた。


  「私には、出来ません」


きっぱりと言う、その言葉に驚いて、
全員が華子を見た。