部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


華子が教室を出ようと、出口を見ると、
ちょうど、祐太が出て行くところだった。

そういえば、さっきの教室でも、
祐太がいたのを、華子は思い出した。


   “ははーん、わかったぞ”


華子は、佐紀の行動パターンが、読めた。

これは、見逃す手はない。

華子は、次の教室へ行くまで、
どうすれば面白くなるか、
盛んに考えを、廻らせていた。


佐紀たちは、体育館へ行った。

体育館では、暗幕が張られ、少し薄暗かった

フロアには、椅子が敷き詰められ、
舞台では、3年生のバンドが演奏していた。


  「今日はここで、練習できませんわね」


華子は、そう言いながら、祐太を探した。


  “いた、いた”


祐太の横の席は、“空いてる!”

華子は、スッと佐紀の前に出て、
席を探すフリをして、歩いて行った。

祐太のいる列に来ると、


  「ここにしましょ」


そう言うと、佐紀を先に、入らせた。

佐紀が、3つ目で座ったので、


  「もう少し奥に、詰めましょうよ」


そう言って、佐紀を奥に、行かせた。

佐紀が、祐太の所まで行くと、祐太を見て、
“ハッ”と緊張したのが、わかった。

その反応に華子は、楽しくて仕方なかった。

華子は、何も知らないフリで、席に着いた。

仕方なく、佐紀も、席に着いた。

佐紀の緊張感が、ビンビン伝わってくる。