試合が終わって、2年生は、帰ってしまった。
しかし1年生は、佐紀の提案で、
残りの試合を、観ることになった。
試合を見ながら、雅美が、
「サキ、応援、ご苦労さん」
友理は、
「一人で、寂しかったんと、ちゃう?」
と、佐紀を気遣った。
「そんな事、ないよ。
ミヤが出て来た時は、ミヤと一緒に
走ってたもん」
佐紀がそう言うと、千奈も、
「私も、一緒に走ったよ。
ミヤ、一杯走るから、疲れちゃった」
「ハハハ、そんな事、ないでしょ」
「上から見てると、みんなの癖が、
よくわかるんだ」
「癖?」
「マキさんは、
45度でボールをもらうと、
ディフェンスが、どこにいようと、
エンドへカット・イン
詰まれば、ポストへパス」
「アケさんは、パスを受けたら、
まず、リターン・パスを考える」
「華子は、キャッチした時足が流れると
流れた方にフェイクで、カットイン」
と、皆の癖や、傾向を、挙げて行った。

