―放課後――

「ごめん、遥花ちゃん
先に帰ってて」

「分かった。バイバイ」


それだけ言って
加奈子ちゃんはカバンも置いて体育館倉庫裏に向かった

で、私はバカと主人公の仲をもっと良くしたいから、下駄箱でバカの靴箱に名前の無いラブレターを入れた。

内容は

放課後体育館倉庫裏で
待ってます。

という簡単なもの
これで主人公を助ければいい感じになるだろう


柱の影に隠れて
少し時間が経ったとき
バカが手紙を読んで
体育館倉庫の方へ向かった

「よし!!」


これでまた話が進んだ

まぁ、ありきたりだからな一回ぐらいは修羅場にでくわさないと。


さ、帰ろう

「おい、そこ邪魔」

「すいません!!」


後ろに立ってたのは
不良だった。偉そーに言いやがって…


「おい、人の顔じろじろ見てんじゃねーよ」


……全然無口じゃねーじゃん、めっちゃ喋るじゃん


「す、すいません…」

「ふん」


チッ―
いちいち腹立つなぁ!!もう!!気分悪い!!イライラ抑えるのも大変なんだぞ!!バカたれが!!


大嫌いだ。