卒業証書と君






昇降口を出たら、君がいた。


泣いたせいで私の顔はグチャグチャ。


そんな私を見て、君は無邪気に笑った。

…余計に涙が溢れる。



「あのね」

と私が言えば「何?」と返してくれた。



卒業証書を、ギュッと握る。



「…大好きだったよ、ありがとう」