「そこは、」 このシーンは、と欄は微笑んだ 「君が、泣くためにあるんだ」 意味が、わからない 爛と私は喧嘩して…、いたはずだが 『爛…、どうした』 絶対に、おかしい すると欄はやっぱり、と呟いて 「まぁ、いいや。 …次に僕にあったら、抱きついて“ありがとう” っていってね」 『いやだ…』 「…強制はしない」 ただ、とまたまた呟いて 「少しでも、救われたなら」 そういって欄は学校と逆の道を歩いていった