ーーあの日


世界が終わった気がした

いっそ、終わってしまえば良かったのに


どうせ、居場所なんてないんだから


私が、クールっていわれてる理由が分かったかもしれない

人から、愛しかたを教わってないからだ。

それを知っているから

兎魅は抱きついて、
祐はふざけて。


守っていてくれるのかもしれない


_________



『…行ってくる』


あの日結局、兎魅は帰ってこなかった

祐はいつの間にか家を出てた

両親は兎魅が帰ってこないって騒いでたけど、
兎魅から私にメールがきたことを告げると


“あんたなんかに連絡…?”


と、ボソッといわれた


ーーー言われたところで今更何も感じないのだけれど